本気なのか

AppleMacの心臓をIntelCPUに置換[ http://www.apple.com/pr/library/2005/jun/06intel.html ]。
長いこと憶測が囁かれつつもスルーされてきた噂がついに真実に。
とは言えAppleの収益モデルは基本的にハードウェアベースの商売であることは太古の昔から変わっておらず、現行のいわゆるAT互換機ですぐにOSXが動くようなことにはならないだろうが。
しかしこれはG5が最速であると信じ込まされてきた信者への裏切りと取られても仕方がないだろう。そもそもApple信者の拠り所というのは、「他の大多数(すなわちWindowsのインターフェース、Intelアーキテクチャ)とは異なる、そして優れている(と確信している)ものを自ら選択した」という選民意識にも似た優越感と異端であることへの自負ではなかったろうか。それともそんなコアなファンはもはや相手にしておらず、iPodを経由したswitch組だけを対象に商売を続けるつもりなのだろうか。
もっともある意味では真に同じ土俵で純粋にOSの機能、インターフェース、速度で評価されることになるわけで、それだけの自信がすでにOSXにはあると考えているという見方もできる。


それにしてもまだOS9からOSXへの移行すら終わってねえんだよ俺環境。先に周辺機器の移行を進めていたのでアプリケーションの移行が手つかずであったのは個人的には不幸中の幸いと言ったところか。
Intel系CPUの採用はまずMac miniPowerBook(iBook?)が先行するということのようで、当面はPPCIntel系の並行販売が続くことになるようだ。アプリケーションレベルではコンパイラ側で両アーキテクチャへの対応を吸収できるらしいし、バイナリレベルで完全互換のアプリケーションを書くことすら可能ではあるらしい。しかし動作速度への影響ももちろん心配だが、このためのアプリケーションの混乱とOSの肥大化はどう考えても避けられないだろう。68kからPPCへの移行時の10年前の悪夢がよみがえるような事態にならないことだけを切に望む。


あとは、Intelベースのハイエンドマシンが出るまでまったく売れなくなるであろう現行G5機をどうするつもりなのか、その間Appleの体力は保つのか(今はiPodとローエンドマシンだけで儲けてるような状況だから影響ないのかな)というあたりが気がかりカモ。