両手いっぱいのアレ

今月も25日と相成った。一般的には給料日として知られる日付ではあるが、俺の給与体系は半月ずれているので関係ない。
なにかというとですね。
雑誌が山盛り発売になるのですよ。
出版不況不況と言われながら俺の購読誌は一向に休廃刊される気配がない。もっとも大手出版社のまんが雑誌ばかりなのでまあそうそう廃刊にもなるまいが。
あんまり熱心にまんがを読むタイプではないのだが、満席の電車の中での空虚な時間を紛らすため、平日はほぼ毎日雑誌を買っている。ちなみに週単位のスケジュールだと以下のような感じ。

  • (月)ヤングマガジン、ただし最近おもろくないので別のものがあれば別のもの
  • (火)イブニングとアクションの隔週交互
  • (水)サンデー
  • (木)モーニング
  • (金)バンチはおもろくないのでスペリオール

まんが雑誌の王道と言えばジャンプ、マガジンだが、そんなもの読まなくても週間ローテーションは組めるのだ。はっはっは。
何年か前にアクションがエロ方向へ転換してしまってから空白日になってしまった火曜もイブニングの創刊とアクションの復活がうまく絡んで見事に穴が補填された。金曜のスペリオールは隔週なのだが、まあ何かしら他の隔週誌や月刊誌が穴埋めしてくれる。ちなみに他の雑誌は以下の感じ。

雑誌読み過ぎですか。そうですか。
しかしまあこの辺の補填候補雑誌がなぜか月末25日あたりに集中してしまうのですな。しかもアフタヌーンや手塚マガジンあたりは重いので電車で読むには向かなかったりする。で、いつもこの時期は腕を筋肉痛にしていることが多いのだが、今日は雨だったのでビッグとスペリオールだけでパス。
ていうか手塚はともかく、アフタヌーンは行きつけのコンビニにはほとんど置かれなくなってしまった。


まあぶっちゃけ、最近のアフタヌーンはめっきりつまらなくなった。
マガジン以外の講談社系少年/青年まんが誌をあらかた読んでるのでわかりやすいのだが、アフタヌーン、もうすっかり人材足りなくなってるのか、今までほとんど作家の流通がなかったマガジン系との間で近頃さかんに作家の交換が行われている様子。
でもですね。つまんねいんですよ。なんつうか不適材不適所というか。
マガジン系と言えばヤンキーまんが、モーニングはオヤジ系、そしてそこからハミ出したオタク系がアフタヌーン。作家の流通はいろんな意味で決して無意味とは言わないが、少なくとも読み手にとってはすでに確立されたフィールドの色を無視してまんが書かれても困るわけですな。
具体的に言うと、藤沢とおる
他にも他誌からの移籍組がかなり色を破壊しつつある。
思えばアフタヌーンがモーニングから切り離され、やたらに分厚い平綴じ雑誌になったばかりの頃が一番面白かった。藤島康介などの直球オタク系をメインに据えながらも鄭問ヒロモト森一といった野趣溢れる作家を擁し、さらに黒田硫黄に代表される個性派作家をどんどん売り出し、まさに我道を往くといったスタイルが大変痛快だったのだ。
それを証明するかのように、当時学生時代の俺の利用駅ではなんと(あのくそ分厚い雑誌が)駅構内売店ですら手に入ったという驚愕の事実(まあそんなに大人気だったわけじゃなくて毎月必ず買う俺も含めた固定客がいたからだろうけど)。
が。
もうそのへんの、アフタヌーンならではという作家は今ではすっかり流出。まるでアフタヌーンを踏み台にして卒業して行くかのように。
まあ今でも半分くらいのまんがは充分面白い。しかし、電車内での時間潰しのツールとして評価する場合、読むに耐えないまんががはさまっているのは厳しいマイナスポイントだ。ジャンプやマガジン、スピリッツを読まないのも実はその辺が大きな理由。上記に上げた購読誌の中で時間が余ってても読みたくないのはモーニングのわたせせいぞうくらいだが、まあこれは8ページなのでわりとどうでもいい。
同じ理由で最近の付録つけまくり攻勢もどうにかしてほしい。電車の中では何の役にも立たず、しかも要らない。さらに燃えないゴミ。入荷しないコンビニが増えたのも、売れなくなってきている以上にこれが理由なんじゃないのか?


まああれだ。
そろそろ俺も、アフタヌーンは卒業するべしということなのかいのう。


代替候補としてはビーム、フラッパーが最右翼だが、コンビニで買えないのがつらい。


ところでなんで小田扉はスピリッツに行ってしまったのだ。
まさに今こそ、アフタヌーンに来てくれ。
ああ、まんがの話はじめると止まらん(笑)