しょたヴィネ計画(20)

ゆうべはあれから台所の計量器を持ち出して無理矢理シリコンを流し込んでいた。
半分壊れてるのであまり信用できないのだが、とりあえずこれで行く。余裕があれば改めて量りを手配することにしよう。
犬の型についてはこの時点でまだ1/3の工程だ。今原型を型からひっぺがすわけにはいかないので何とも言えないが、正直あんまりうまくいった自信はない。すでにパーティングラインががたがたなのもわかっている。
しかし真の勝負はここからだ。昨日取った型は実質全体の1/2近くになる、一番体積の大きい部分。残りの型はその半分をさらに2分割することになる。
通常、2コ組の型であれば、片面の型をとったらあとは粘土作業からは解放される。要するにすでに固まった片面+原型がそのままもう片面の型になるわけだ。が、今回はここからさらに粘土を盛っていくことになる。造形村ブランドのシリコンは初挑戦だが(いや他のシリコンも1度しか使ったことはないが)、かなりぶよんぶよんして盛りにくい。多少の型のゆがみは覚悟しなければならないかも知れない。

今日の経過[ http://www5.kiwi-us.com/~susukino/img/sv18.jpg ]
前述のように、これから作る犬の型は全体の半分の、そのまた半分。イメージとしては、すでに固まった型のもう半面が、今度は上下に割れる感じになる。簡単なようだが、犬自体結構ねじれた立体構造をしているので実際やってみるとかなりややこしい。
うーん、トポロジー
裏側の型に関しては、固まった型をそのままひっくり返してシリコンを流すのが普通なのだが、ややこしいのと影になる部分に泡がつきそうなので、型そのものを90度転回して流し込むことにした。
そして、もうひとつはランドセル。これも全面にモールドがあるので型取りがややこしい。
ランドセルを直方体のフォルムと考えると、すべての面を見渡すには最低2方向の視点があればいい。従って理論的には2面の型で取れるはずなのだが、そこいらじゅうに棒が出っ張ったり、はたまた棒を刺す穴が開いてたりするのでいろいろ微妙だ。
特に穴の部分は型となるシリコンが細い棒状に出っ張る形になるので、複製品を脱型する際に破壊してしまわないよう、無理のない方向で抜けるように考慮する必要がある。
いろいろ考えたのだが、とりあえず写真のようにセットしてみた。2面の型なら他のパーツと一緒に型取りしてシリコンを節約したい気持ちはあるが、失敗する可能性大なので独立の型にする。
はっきり言って3面型はめんどくさいので、できればこれ以上増やしたくない。うまくいってくれることを祈る。