しょたヴィネ計画(8)

製作が遅れている足部のディテールアップを進める。
前回までの写真ではズボンの合わせ目部分が空中に飛び出す形になっていたのだが、やはりどう頭をひねってもこれを型抜きすることはできそうもない。
やむを得ず、この部分をズボン本体にくっつく形に修正し、飛び出した立体感も欲しいのでべらぼうに分厚くなるよう再度設計を変更。
造形大好きとか言いながら普段全然こっちの活動をしていないのは、複製が前提となるとこういった制約に縛られてしまって面倒だからだったりする。
で、そのままではあまりにもディテールが悲しいので、裏地が二重になっている部分やチャックなどのモールドを彫り込んでみた。
ズボンの皺もごちゃごちゃしすぎていたので、シンプルにハッキリと削りなおす。これでだいぶズボンらしくなって来たような気がするな。

今日の経過[ http://www5.kiwi-us.com/~susukino/img/sv5.jpg ]
(イメージをつかむために瞳を書き込んでみた。眼球の曲面がまだぜんぜん出せていないことがよくわかる)
足部の懸念はもうひとつ大きいのがあって、「脚を突き刺した状態で本体の重さを支えることができるか」がかなり心配だったりする。これがはっきりしないことにはいつまでも仕上げに入ることができない。
そこでついに接合部の処理に入る。
頭とランドセルに刺さっていた取り回し用のプラ棒を先日買ってきたプライヤで引っこ抜き(内心原型が割れてしまわないかとビクビクものだったが)、ランドセルと本体背中にホゾ処理を施すことにする。
ホゾについては少々悩んでいたのだが、接合部双方にピンバイスで穴を開けた上、同径のプラ棒で接合することにしてみる。最終的にはいずれかにプラ棒を接着してしまい、雄ホゾにするという目論見だ。
そして合体。首の角度を全然調整していないこともあり激しく重心が後ろに偏るが、スネ部分をズボンにもたれかからせるようにすることでどうにかバランスを取ることができた。よしよし。
と、安心したのも束の間、重大な問題が発覚。
なんと頭が小さすぎるのだ。
どうも成形を進める過程で削り込み過ぎたらしい。ここまでの無計画さが今になって露呈してくるとは。
すでに頭はディテール調整段階に入っていたのだが、これではどうしようもない。頭を丸ごと作り直すという選択肢もあったが、ここまで進めたものを廃棄するのも忍びない。ディテールが潰れることは覚悟の上、髪の毛部分のボリュームアップで対処してみることにする(写真は盛った状態)。
うまく行ってくれるといいのだが。