クソゲー日記DOS(8)

どうしても雪ゴリラ・ドドブランゴに勝てないので、放置してあった雌飛竜リオレイアのピンク色の亜種とめくら電気竜フルフルを狩りまくって新しい弓を仕立てる。
...今使ってる弓より圧倒的に弱いじゃん。
死ね。マジクソゲー


まあクソゲークソゲー言っててもヘタクソのやっかみにしか聞こえないので、今回はひとつ、なぜモンスターハンタークソゲーなのか、そのクソゲークソゲーたる所以をクソミソに挙げつらってみよう。

  • 視覚的に納得できない要素が多い。

最大の問題点。PS2の美麗ポリゴンとは言え、2次元の画面に映し出される以上遠近感などあるわけがないのに、地形等を認識しやすくする努力がまったく見られない。アバウトな地図を頼りにその場から逃げだそうと試みても、どこにも通路が見つけられないまま後ろから襲われて死亡とか本気でむかつく。
同様に彼我の攻撃の当たり判定もさっぱりわけがわからない。かわしたはずの攻撃がかわせてない、どう見ても当たってるペイント玉が当たってない等は日常茶飯事。

  • カメラが勝手に動く。

一人称視点でないのは、PS2のコントローラでの操作上、見たい方向と移動したい方向を別々に制御できるようにするためという意味があるのはわかる。しかしなぜ、自分の背後に敵や障害物が回り込むと勝手にカメラを動かして調整しようとするのか?結果、見たいはずの視線方向を無理矢理変更させられ、本命の敵を見失うという致命的な事態を引き起こす。背後の物体は自動的に透過する程度のことがなぜできないのか。自力での視線操作を行うほとんどのケースは、この「勝手に動く」カメラを補正する場合だ。ああめんどくせえ。
壁を背にした場合のカメラは前作よりかなりマシになったが、自分のキャラが透過する場合としない場合があり、制御が適当。この状態で自分のキャラが画面に映っている情報価値はほぼゼロなのに、画面一杯に自分のキャラ写してもしょーがねぇだろ!

  • 操作上の不利より演出を優先させる。

マップ移動した敵を追っているところなのに、「敵に発見された」演出として勝手にひるむ。それ自体はともかく、ひるんでる間に猛攻を食らって即死したりする。
またカメラにも関連するが、頭上を巨大なモンスターが通過したりした場合、迫力を出すためなのだろう、勝手に視線をそっちに移すのだが、そのまま戻してくれず、自分で視線補正するまで見にくいアオリカメラのまま立ち回る羽目になる。

  • 純粋にゲーム的な制限により一方的にプレイヤーが不利になる。

なぜ制限時間が50分なのか?例えば日没までしか戦えない、とかいう設定があるならともかくこのゲーム、夜間でも狩りに出発できるのだ。食い物と睡眠が確保できればいつまででも狩り続けられていいはずだ。そのくせ敵は平気で空飛んで逃げ回る。ギリギリまで追い込んで、判定勝ち制度があれば間違いなく判定勝ちの状況なのに、逃げた敵の勝ちになるのはどう考えても納得できない。
その他アイテムの持ち込み数制限の根拠も意味不明だ。毒ビンの材料10本分しか持ち込めなくてなんか役に立つか?

  • 過剰なペナルティが多い。

敵をすっ転ばすことは容易ではないが、こちらはいとも簡単に吹っ飛んですっ転ぶ。それはまあよしとしても、すっ転んで起き上がったところに集中的な攻撃を食らって大ダメージ、さらに気絶してもう一撃食らい、体力満タンから一気に即死。転んで行動の自由を奪われて大ダメージ食らうだけで相当な痛手なのに、操作不能なままゲームオーバーにされてはやりきれない。格闘ゲームは改良が進むうちに起き上がりの位置やタイミングを自分で調整できるようになったり、気絶状態にはそう簡単に陥らないように工夫されてきたが、格闘ゲームメーカーの筆頭として何らかのノウハウが引き継がれているようにはまったく思えない。
また純粋に邪魔なだけの雑魚であるハチ、ランゴスタが、安全地帯防止キャラとしての役割を遥かに超えて麻痺攻撃まで仕掛けて来る。あきらかにやりすぎ。
さらにアイテムを盗むキャラは殴っただけでは取り返せないどころか、マップをワープして逃げてしまうので、どうしても取り返したい場合は最終的に別マップまで移動するという異常な時間的リスクをかけて取り返さなければならない。頭おかしいとしか言いようがない。

  • ゲームの本質を楽しむ時間的割合が総プレイ時間に対してあまりに少ない。

おそらくモンスターハンターの魅力というのは、強大なモンスターに身一つで立ち向かって勝利するというカタルシスにあるはずだ。しかし実際は、強大なモンスター一匹よりもどうでもいい雑魚数匹に囲まれるだけで容易に死ぬため、結局大半の時間を雑魚掃除に費やすことになる。例えばファイナルファイトの必殺技みたいに、包囲された状況を一時的に打破する技や道具をなぜフィーチャーしないのか?カプコンだろ?
また戦闘上必須な道具を集めるために、やりたくもないミッションを繰り返して素材を収集しなくてはならない。世の中そんなにヒマ人ばかりじゃねえ。


その他前述の「新しい武器がちっとも強くない」問題など、ゲーム進行に関するバランスも相当ひどい。
全体的に、ヒマ人以外お断り、勝てるものなら勝ってみろ、プレイを楽にする戦略は一切許しませんよ、というサディスト的スタンスが極めて如実に現れている。
一見攻略不可能な敵に対して、コロンブスの卵的発想の転換で、ほらこうすれば勝てますよ、こういう操作がうまくできれば勝てますよといったゴールへの道筋がまったく見えないのだ。まさにゼルダの対極と言っていい。ああ、64ゼルダのZボタン注目システム(視線を敵に対してロックオンできる機能)がなつかしいなあ。


きっとこのゲームのファンは全員マゾヒストなのだろう。そうでなければこんなSMプレイが商売として成り立つわけがない。