ブラインドはタチカワ。落語はタテカワ。

ここんとこ道具の話ばかりで恐縮だが、今日はペン先の話を。
何年か前にグロスで買ったタチカワのGペンがそろそろ底を尽き始めたのでしばらく前に新しいグロス箱を買ってきておいた。
で、ペン先交換のときにたまたま今までの箱が見当たらなかったので新しいの下ろしてしまえと思ったのだが。
ペン先がペン軸に刺さらない。正確に言うと、深々と刺さらない。
別のペン先で試してみてもどれもこれも刺さらない。あわてていままでのペン先と比べてみると、どうも微妙に肉厚になっているような気がしないでもない。
タチカワ〜〜〜〜!
シャープペンなどで描いているとあまり気にしないことではあるが、持ち手とペン先の距離というのはもんのすごく大事なことだと思う。つけペンで絵を描かないひとは一度普段使うシャープペンなり鉛筆なりスタイラスなりを普段と7mmケツの位置をつかんで描いてみてもらいたい。まるで孫の手で絵を描かされているような気分になってくることだろう。
俺はシャープペンでもかなり先端のほうを持つ癖があるせいか、ペン先も相当深々と刺さらないと気が済まない。Gペンレリーフしてある「G」の文字がペン軸に半分隠れるほどぶっささないと線が泳いでしまうのだ。
困ったなこりゃ。
まあペン軸の金具部分もかなり錆びてきたし、一本潰すつもりで力任せに差してみるかのう。あんまり力任せにすると交換するときにペンチ使う羽目になるんですが。
困ったな。


ところであんまり関係ないけど、つけペン使うとインクが出てこない!ドーシテ!というアナタへ。
インクや紙の相性を疑ってみるのがまず第一ですが、使ってるうちにすぐインクの出が悪くなるという場合は、ペン先をアルコールで濡らしたチリ紙や布でごしごし拭いてみてください。
特にペン先の割れ目を思いっきり拡げて中を拭くようにごしごしと。
なんか表現が下品だな。
乾きかけのわずかなインクのカスが生インクの表面張力を殺している場合がままあるので、この小技で大概はペン先、復活します。
アルコールは薬局で薬用アルコールが1リットル入り1000円くらいで売ってるのでお得です。
伊東家の台所コーナーでした。