奇跡のカツは

一日遅れの更新だけど、無事入稿完了。途中で風邪引いて寝込んだときはどうなるかと思ったけど、どうにかなった。
それどころかたぶん今回は俺史上最もトーンの貼り込みの多い原稿になったと思う(まぁデジタルでぐりぐり塗ってるだけなんだけど)。ページ数的にも単品としては俺史上第二位の量だし(表紙込み36pって程度だから知れたものではあるけど)、トータルの完成度としては9年に及ぶショタケ参加歴の中でも随一なのではと自負。


...以上宣伝。


ちなみに自己評価での今までのベストはMP#3なのではないかと思っているけど...何年前の本だいったい。


工程的にもいろいろ実験することができた。MP#6からは仕上げを完全にデジタルに切り替えたけど、原寸で描くのがイヤなので、投稿サイズで描いて最終的にプリンタで出力したものを入稿していたのが、今回はペン入れまで投稿サイズで描きつつ、最終的に原寸データにする形でデータ入稿を試してみた。
グレースケールデータなら縮小してしまえばいいだけの話なのだが、ペン線をかっちり出すにはやはり2値データがベスト。そして2値データは縮小すると線がガタガタになってしまう。
そこで今回採用したのは、ピクセル換算で原寸600dpiになるよう、スキャン段階で縮小をかける方法。今までサークルカットのような小さいデータでは、倍サイズで描いて半分の解像度でスキャンする、というやり方を続けていたが、原稿サイズで試してみたことはなぜかなかったのだ。
計算すると、498dpiで投稿サイズの原稿をスキャンすると、原寸で600dpi相当の解像度になる。印刷結果がどうなるかは、今のところお楽しみというところだけど。
まあ、投稿サイズを丸ごとスキャンできるバカでかいスキャナがあっての技なのだけどね。


フキダシのフォントも、今回はComicStudioのフォントパックを(コミスタ持ってないけど)買って来て使ってみた。
中身はただのTrueTypeフォントなので、別にコミスタ本体は必要ない。
ただ、一番よさそうなフォントが漢字データを持っていないので、漢字だけを別のフォントにスリかえる機能を持つエディタが別途必要になるが、こいつは長年愛用させてもらっている(ショタケにも参加している後藤寿庵氏作成の)「写植もどき」[ http://www.juangotoh.com/node/87 ]で何の問題もなく解決。
(これに頼っているおかげで未だに原稿環境をOSXに移行できないという現実があったりもするが...)
ちょっとフォントがあまりにもそれらしすぎて絵が負けてしまっているような気もしないでもないが、まあDynaの平成角ゴシック+平成明朝よりはマシだろう。


そして入稿後は、もうずっとスロ日記をつけていないのですっかりさみしくなっていたところで、恒例のパチへ。
しかし実際もう今年はほとんどスロ打ってないのですよ。5号機つまんなすぎ。波がないのでドラマもないし、そのくせ空々しい演出ばかり過剰だしと、勝ち負けどころか日記のネタにすらなりゃしねえ。おかげであっさりやめられそうだけど。
そんなわけでスロは見向きもしないでパチンココーナーへ。
この店はレトロ台がぽつぽつあって好きだったのだが、もはや連チャン規制前の台など1台も残っていなかった。
しょんぼり。
仕方なくエヴァでも打ち始めるが、さっぱり回らない。なんかボタン押させたりとか、制限時間つきの演出とかあったりするけど、パチってチャッカー入った瞬間に抽選終わってるんでしょ?馬鹿馬鹿しいにも程があるよね。
そんな感じで12kほど突っ込んだところで帰ろうと思ったが、トイレに呼ばれてしまって狙っていた電車を逃してしまう。
ま、もう原稿は終わったしと、気を取り直して別の台でまた打ち始めると、1.5kで学校シーンからモニターにアスカが現れ、「ちょい熱」メッセージからあっさり当たり。
これが単発でがっくりするが、この後の時短100回転ギリギリで確変を引き戻して3連。
さらにこの後の時短でまたもや確変を引き戻して4連。
いやー、時短中の引き戻しが強いのかね、これ。隣のオッサンも時短中にガンガン引き戻してたし。どおりでハマり中の台に12kも突っ込んでもウンともスンとも言わんわけだ。


ま、そんなこんなで25kほどプラスにして終了。原稿がんばったご褒美だね。


勝ったので、帰りの電車は湘南ライナーでゆったり。小腹も空いたところで東京駅の売店に寄って、あの「孤独のグルメ」のゴローさんもシンプルで好きな万世カツサンドを買う。600円はちと高いが、まあ勝ったからいいや。


「男のコってソース味だよな」...などと、ショタケつながりのネタを妄想しつつ、腹もくちて、電車に揺られながら安眠を貪るのだった。