仏の顔

実はここ2年ばかりお絵描き環境はメタメタになっていた。
ひとつはスキャナ。メインマシンを新調した際にSCSIは捨てる決意をしたのだが、最近の安物A4スキャナは使い物にならないことがわかっていたため、当時10まん出して買った愛用のGT-9500をどうにか使ってやろうとSCSI-Firewireコンバータを入手して無理矢理つなげてみたのだ。
が、これがやたらに調子が悪く、スキャンの途中でしょっちゅうコケる。一度コケたらOSから再起動しないと二度目はOSごとフリーズする。
おかげでCG仕上げの段階で原稿取り込もうとするたびにこめかみに青筋ビクビクさせてたことは公然の秘密だ。
まあもっとも実はコンバータのメーカも動作保証してないスキャナだったりするので、しょうがないと言えばしょうがなかったりもする。
これについてはいつだったか日記に書いたように、Firewire対応のA3スキャナを導入することで劇的な解決を目論んでいるが資金と置き場所の関係でスタック中。


そしてもうひとつはタブレット。最初UDを使っていたのだがでかくて邪魔なので小柄のARTPAD2をしばらく愛用していた。これは安いわりに当時としてはそれなりのタブで、小さいだけに線画を描くには向いていないのだが、基本的に線画はえんぴつで描いてスキャンするスタイルの俺としては上等なデバイスだった。
そしてワコムがイメージ一新とばかりに発売して一気に競合を蹴散らしたintuosから俺の悲劇は始まった。
最初のドライバはMac版のPhotoshopに筆圧対応しておらず、さんざんクレームメールを投げたものだが、ほどなく対応されてからはえらく使い心地がよくて感動した。
ARTPADでは効かない微妙な筆圧レベルの差によって、一度塗ったところを濃過ぎて塗り直すという手間が画期的に改善されたのだ。
が、使ってるうちにだんだん動作が怪しくなってきた。
ペン先をパッドから離しているにもかかわらずドラッグ状態になってしまうという症状が不規則に頻発するのだ。おかげで塗ってる最中に関係ないところにビャーと線が引かれたりしてこれまたえらくストレスを溜め込むことになった。
ドライバが更新されるたびにマメにアップデートしても症状は改善されず、しびれを切らしOSごと再インストール、intuos2への買い換え、果てはマシンまで新調したが改善されず。何やってんだワコム
根本的にドライバがうんこなのかなあと思ってはいたがハードの故障である可能性も捨てきれず、そのうちスロで大勝ちしたら新調したれと思いつづけてきた今、出ました。


intuos3。[ http://tablet.wacom.co.jp/products/intuos3/ ]


ペン先の性能以外はintuosと大して変わってないけど、ドライバの互換性がないというのが今の俺にとってはむしろ大変魅力。
つうかもう速攻で買ってきた。
まあ多少こなれてアップデートされるまでは今回もいろいろありそうな気配ではあるが、このストレス源が改善されるならもうなんでもいい。
これでダメなら...
もうARTPADに戻るぞ。わざわざUSB-ADBコンバータ買ってきてでも。
使用感については後日報告予定。